そして、なお時雨


身の振り方が恐ろしく下手でいつも悔やんでいる
もっとおいしい生き方があると知っているのに
独りよがりでもなりふり構わず突っ走っている
ちょっと浮いてるくらいがいい真面目にそう思っていた

日常のすべてを切り取ることに必死で
忘れていたのさ言葉の重さを

わかってないのは俺の方だったよ
忙しいとか言い訳ばかりで
思い上がっていたディテールにこだわって
哀れんでくれ無様な姿を

素顔で内緒のサインと
背中に指でサヨナラ
見届けてもいいね
そして、なお時雨

ただの戯れ事くだらない噂視界を詰め込んで
ああいつでも瞬間にそう支配されていた

胸の内そのすべてを躊躇いなく晒して
見失っていたのさ大事な何かを

怯えているよそれに気付いてからは
毎夜一人酔い潰れるだけ
もう戻らない吐き捨てた情念
わがままでごめんよ向こう見ずな俺さ

クラウドブルーな日曜日
ライトが自慢の声なら
見届けるよいいね
そっと、濡る五月雨

日常のすべてを切り取ることに必死で
忘れていたのさ言葉の重さを

わかってないのは俺の方だったよ
忙しいとか言い訳ばかりで
思い上がっていたディテールにこだわって
哀れんでくれ無様な姿を

素顔で内緒のサインと
背中に指でサヨナラ
見届けてもいいね
そして、なお時雨

身の振り方を覚えたフリしていつも悩んでいる